股関節の痛みの原因で疾患をともなうものの多くは、加齢とともに関節が変形していく変形性股関節症です。
その他、外傷や関節リウマチ、ステロイド剤の大量投与影響で骨への血流が悪くなるために起こる大腿骨頭壊死などが原因で、股関節に痛みが生じることもあります。
股関節全体でみると、もっとも多いのは、重大な欠陥を伴わない股関節の痛み「グロインペイン症候群(鼡径部痛症候群)」です。
股関節の痛みの原因となる箇所は、股関節周辺だけに限りません。腰からくるものあれば、その他の筋肉からくるものもあります。
下の場所のいずれかに該当した場合、鼡径部痛症候群(グロインペイン症候群)の可能性があります。
・下腹部 ・股関節の付け根 ・脚の付け根 ・恥骨結合 ・太ももの内側 ・睾丸~肛門
鼡径部痛症候群(グロインペイン症候群)
簡単にいうと「脚の付け根周辺に起こる痛み」のことです。
症候群と呼ばれるのは、上記の場所のように、痛みの原因が1ヶ所ではないからです。
特にサッカー選手に多いのが特徴的ですが、美容師さんにも多い症状です。
股関節痛では、原因となる主な筋肉「短内転筋・中間広筋・腸腰筋・恥骨筋」があります。
これらの筋肉を特定できず、施術しないままでは、施術の効果は出ません。
当院では、院長はじめ国家資格を持ったスタッフが、きちんとチェックし特定した上で、手技+物理療法(メディセル筋膜療法・電気治療・超音波)の組み合わせにより、該当筋肉は
もちろんのこと、関連する筋肉に的確にアプローチします。
予防・対処法
お仕事で予防することは困難といえます。
痛いときや、すでに慢性になっている場合は、お仕事中は骨盤ベルトを装着するようにして、悪化させない工夫が必要です。
日常的に股関節周りの筋肉を緩めるように心がけてください。
①両手を頭の上で組み、仰向けに寝ころがり、膝を立て、そのまま、膝を左右に振ってください。
②片脚を反対の膝にかけ(脚を組んだ状態)、そのまま、左右に振ります。
③仰向けのまま、両足を伸ばし、片脚を反対側の脚にかけるように膝を立てます。そのまま、お尻の筋肉が伸びるように倒します。
③床に座り、両足の裏を合わせ、太ももを床に近づけます。
※このとき反動はつけず、呼吸に合わせ、吐きながら近づけるようにしてください。
④正座をし、そのまま、可能な限り上半身を後ろに倒します。
いずれの場合も、股関節に痛みを感じたら中止してください。