坐骨神経痛

坐骨神経痛とは腰から足にかけての伸びている「坐骨神経」がさまざまな原因によって圧迫・刺激されることであらわれる「痛み」や「しびれるような痛み」などの症状を指します。

多くの場合、腰痛に引き続き発症し、次にお尻や太ももの後ろ、すね、足先などに痛みやしびれるような痛みがあらわれます。

その他の症状として、感覚鈍麻、冷え、筋力低下、歩行障害などの症状がでることがあります。

じつは、医学的には「坐骨神経痛」という病名はありません。

原因

若年層:腰椎椎間板ヘルニアが多い

高齢者:腰部脊柱管狭窄が増加

その他、腰椎分離・すべり症、脊髄腫瘍、骨盤内腫瘍、糖尿病、閉塞性動脈硬化症、梨状筋症候群など。

坐骨神経痛への予防は、原因となる疾患の予防となり、背骨の関節や椎間板への負担の軽減で、毎日、適度に適切な筋力トレーニングやストレッチを行うことになりますが、感染症や腫瘍などを原因とするのものについては予防はできません。

予防・対策

・腰に負担がかかるような姿勢(中腰や前屈姿勢)を長時間とらない

・腰に負担がかかるお仕事の方はコルセットで腰を保護、サポートする

・急に重いものを持ち上げない。持ち上げる時は体勢に気をつける

・栄養バランスの整った食事を1日3食規則正しく摂り、体重の増加に気をつける

・腹筋、背筋、骨盤周辺の筋肉、大腿四頭筋、ハムストリングスなどをバランスよく鍛えたり、ストレッチで柔軟性を出すように心がける

・梨状筋症候群の予防には、特に、仕事や運動によるストレスを解消する、長時間座ったままの姿勢をとらない、適度な運動による筋肉のオーバーユース(使い過ぎ)を防ぐ…などが重要

当院では、原因になっている筋肉を見極め、手技や物理療法(メディセル筋膜療法・電気・超音波)により筋膜リリースなどのアプローチにより、神経への圧迫を減らすことで症状の緩和・改善をはかります。

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