
ぎっくり腰とは正式には「急性腰痛」といい、重いものを持とうとした瞬間、咳やくしゃみをした瞬間etc.突然、瞬間的に腰に強烈な痛みが走る症状のことを指します。
その痛みの程度にはかなり幅がありますが、ひどいときには、痛くて動けなくなることもあることから、ドイツ語圏では、「魔女の一撃」という俗称で呼ぶこともあるほどです。
ぎっくり腰では、腰にいたみがあるか否かが重視されており、脚の症状の有無は問われません。
ぎっくり腰の詳しい原因は、じつはよく分かっていません。
なりやすい人の特徴
運動習慣ない方におこりやすく、重症化しやすいといわれています。
重いものを持ち上げることの多い建築や造園などの職業や、長時間運転することの多いドライバーさんにも多くみられるなど、日常の姿勢や生活習慣などが深く関わっています。
いずれにしろ、疲労が溜まり、血行不良や外気などによる冷えがくわわったときに起きやすい傾向にあります。
なってしまったときの対処法
ぎっくり腰の原因の1つとして、椎間板ヘルニアやその前段階を起こしている状態が考えられるため、痛みに応じて体を少しずつ動かし、エビのように丸まったら、さらに腰が楽な方へ曲げたり伸ばしたりしながら、極力、痛みの少ない体勢を見つけ、しばらく安静にしてください。
動ける程度に痛みが治まったら、ゆっくり起き上がり、コルセットがあればコルセットを装着してください。
冷やすか温めるかについては、諸説ありますが、お風呂やシャワーで痛みが増すようなら冷やし、痛みが軽くなるようなら温める…というように、そのときの症状に合わせ対応してください。
ぎっくり腰になったときに、特にこれをしてはいけません!という制限事項はありません。
腰が痛いときに無理して動く必要はありませんが、痛いからといって、じっとし過ぎているのも良くありません。
大丈夫な範囲で体を動かし、活動性を維持するように心がけてください。